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真空管サウンドテクノロジー

真空管とは?

基本的に言えば、真空管とは電流を制御する電子バルブです。電球(ガラス製)のような形をしている真空管は、空気や他の気体が除去され、内部は真空状態となっています。真空状態に近い真空管の中には2つのシステムが働いています。1つはヒーターと称し、真空管の内部に位置し、使用中はオレンジ色の光を放ちます(一部の真空管には複数のヒーターが搭載されています)。もう1つのシステムは陰極(cathode)、グリッド(grid)と金属プレート(陽極とも言われる)から構成されます。金属プレートは真空管内で最大の金属構造です。上記のコンポーネントは薄いマイカ(雲母片)やセラミック片によって遮断され、位置を確定させます。

ガラス上の銀色の物質は何ですか?

その銀色の物質はゲッター(getter)といい、真空管内部の真空度を高める役割を果たしています。その色は真空管によって多少変化します。ゲッターは使用時にチューブ内部に移動したり、平均的に薄くチューブ内部のガラスを覆ったりします。 ゲッターの尾端は茶色になったりします。真空管が正常で安定に動作している限り、このような現象を心配する必要は全くありません。

真空管を使用する背景

詳しく説明する前に、「なぜ真空管を使うか?」と疑問を抱えている方がいると思われますが、「かっこよく見えるから」と率直な答えもありますが、それだけではありません。真空管の知られざる数多くの素晴らしい特徴のベールはいま明かす時を待ち構えています。

音楽再生における真空管の優勢

なぜ真空管を使うかというと、真空管は濁りのない澄んだ音を実現する魅力をもっているからです。固体(solid-state)テクノロジーと真空管テクノロジーの間にその関連論争がひっきりなしにされてきて、実験や目隠しテストも何度も行われてきました。これらのテスト結果を左証するために統計数字さえも持ち出されました。

真空管の性能に疑いを持っている方は、普通の固体アンプは最高の真空管より、はるかに優れた性能を発揮すると主張していますが、この論点は調性(tonality)の実験による支持を得ていません。簡単に結論を付けると、真空管による音楽の再生について、高調波歪み(harmonic distortion)や固体デバイスに劣る周波数応答(frequency response)などの欠点を抱えているにもかかわらず、真空管の採用により、音楽はより音楽らしく聞こえるようになります。

Jimmy Pageがギターで演奏した「Stairway to Heaven」とAC/DCのAngus Youngの「Back in Black」2曲に共通点があります。それは真空管の取り入れによって、ギターの音に新しい命を吹き込み、思うままに観衆を感動させる音楽を演奏できるということです。

真空管の仕組み

真空管の基本メカニズムを見てみましょう! 現在の真空管は、フィラメント(Filament、加熱用)、陰極(Cathode)、グリッド(Grid)、陽極(Anodeまたは金属プレート)との4つの主要なパーツから構成されています。フィラメントに電圧を加えると、陰極が加熱され、電子放出を開始し、グリッドを通過してから陽極に到達します。この電子流を通して、真空管は小さいAC信号を大きいAC電圧に増幅し、信号の増幅を行います。信号を増幅すると同時に、グリッドの電圧をコントロールすることで、電子流を制御し、必要な電子の特性を生み出すことができます。

現在のところ、大部分の電子ギターやベースアンプは真空管方式を採用しています。専門の音響設備も真空管を増幅デバイスとして取り入れています。デジタル・アナログコンバーターの設計にさえも真空管の採用が見られます。真空管は音響関連機器に自然かつ信頼できる選択肢です。

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